‘偉大な’彼らがやって来る
БГ率いるカリスマロックグループ「アクアリウム」コンサート
現在ロシアで活躍するポップス、ロック界のミュージシャンたちに多大な影響を与えつづけている グループ《アクアリウム(Аквариум=Aquarium)》のコンサートが日本で行なわれること になった。
“ロシアのボブ・ディラン”、“ロシアのデビッド・ボウイ”、“ロシアのジム・モリソン”etc.と称 された、グループのカリスマ的リーダー、ボリス・グレベンシコフ(БГ)が、彼のバンド 《アクアリウム》と共に、12月東京でプレイする。
彼らはすでにロシアの歴史の一部だ!
1972年、まだロシアがソ連だった頃、レニングラード(現在のサンクト・ペテルブルグ)で グレベンシコフと大学の仲間が集まって、曲を作り始めた。ソビエト政権の厳しい統制の下、 バンド活動は許可されていなかったが、グレベンシコフは、アパートや学生寮、倉庫などで シークレット・ライブを続けた。警察とKGBが踏み込んできて、ライブを中止されることも あり、メンバー達は裏口や窓から逃げたものだった。当初、《アクアリウム》のアルバムは、 店頭に置かれていなかったため、多くのファンはお互いにテープをコピーし合っては、 《アクアリウム》の音楽を聴いていた。グレベンシコフの詞と音楽はみんなから愛され、 テープからテープへ、あっという間に、時差11時間のソ連の端まで伝わった。テープの コピーは次から次へ、マスターテープから何千回ものダビングを経て、ペテルブルグや モスクワからスタートしたものが、ウラジオストクまで行っては戻ってきた。ロシアには、 《アクアリウム》のテープ、レコード、CDが5000万から1億本(枚)はあるものと みられている。ボリス・グレベンシコフと《アクアリウム》を知らない人はロシア人ではない。音楽専門誌 だけでなく、一般の新聞にも「БГ(ベーゲー)」の文字がしばしば見られる。この、 グレベンシコフの愛称には、何の注釈もついていない。写真がなくともフルネームが 書かれていなくとも、一般の新聞読者にとって、この愛称で十分なのだ。
多様なスタイル、そして東洋への深い理解
《アクアリウム》の音楽を、1つのジャンルに分類することはできない。彼らはロック、 レゲイ、メロディアスなバラード、ケルト、サイケなどスタイルにとらわれない音楽をやる。 そして、ステージでは、7人のメンバー達によるさまざまな楽器の演奏を楽しめるだろう: フルート、バイオリン、エレキギター、アコースティクギター、ドラム、ボンゴ、 アコーディオンなどなど…。グレベンシコフは若い頃から、東洋哲学にも深い興味を示し、それは彼の音楽にも反映されている。 また、彼の前回のプライベート来日後に発表されたアルバム「Ψ」には、歌詞中に日本語の 単語が踊る曲も何曲か含まれている。そして、CDジャケット裏面には「悪割生(あく わり うむ)」 の文字が。
結成から27年、ボリス・グレベンシコフと《アクアリウム》は、現在も絶対な人気を博している。 コンサートチケットはロシア全土、旧ソ連地域のみならず、アメリカ、ドイツ、イスラエルなど の国々でも“SOLD OUT”だ。今回のコンサート・ツアーでは、10月・11月にドイツ、12月 上旬にアメリカを回る。そして、12月中旬には東京にやってくる。
アクアリウムコンサート
日時:2000年12月
16日(土)17:00開場 18:00開演
17日(日)13:00開場 14:00開演
料金:SS席:¥5.000、S席:¥4.000、A席:¥3.000
場所:東京 千代田区公会堂
東京都千代田区九段南1-6-17
地下鉄(東西千線、半蔵門線、都営新宿線)
九段下駅から徒歩3分
(地下鉄駅出口4番)
JICでもチケットのお申し込みを受け付けています。
お問い合わせは、JIC東京事務所アクアリウムチケット係まで
電話:03-3355-7294